No.2 組織経営とコンストラクショニズム教育論/LSPの有効性について
- 〜シリーズ〜有効性について
NASAの課題は、国が違う、宗教が違う、文化が違う、生活様式が違う、言葉が違う、多国籍軍団のメンバーをどのようにして、一つのチームにするのか、でした。
チーム、いわゆる「組織」の鉄則は
- 同じ目的を持つ
- 協力しあえる
- 意思疎通が図れる
以上、3点です。
その3つを克服するために、3D研修、先程の長い名称ですが、「レゴ®︎シリアスプレイ®︎の技法と教材を活用したワークショップ」でした。
レゴ®︎は、「モノ」で相手に伝えるので、必ずしも共通言語がしっかりしていなくても、相手に通じます。
こちらはこの夏のインターンでレゴ®︎ワークで検証出来ました。ベトナムの留学生の子が自分が作ったレゴ®︎の作品を仲間に説明するときに、言葉選びに戸惑って「これ見たらわかってくれるよね!」に対し、他の日本人学生が「わかる、わかる」と納得。
レゴ®︎ワーク(名称が長いので、レゴ®︎ワークとします)は、いたってシンプルなプログラムです。
- 専門教育を受けたファシリテーターが「問い」を出す
- 作品をつくる
- 発表、伝える
- 質問を受け、答える
- 共有する
以上の流れです。
ワークの根底に、「コンストラクショニズム」という教育論があります。
人はもともと持っている知識と経験に新しい経験が加わると新しい知識が構築されるという理論。知識の構築とは、意識への刺激による変化であり、ここでの新しい経験とは、モノづくり、レゴ®︎ワークです。
NASAは、先程の多国籍軍団のチームビルディングで目を付けたのがレゴ®︎ワークでした。レゴ®︎ワークでチームビルディングが成功したわけです。ここから、レゴ®︎が世界に広まりました。今、日本の大手企業は導入をしています。
私の感覚ですと、技術職、専門職が特にレゴ®︎ブロック効果が高いです。
さて、先程の教育論ですが、もう一つあります。「モノづくりを介しての能力開発」と合わせて、「脳と手が直結している」。潜在意識の健在化。先のプログラムの流れで、3. 発表、伝える がありました。自分の作品。指差しをしながら説明をしていると、右脳が刺激され、潜在意識に刺激が起こり、説明しながら自分では気がつかなかった思い、考えが言葉として現れてきます。
学生はこの事を「自己発見」と言っていました。「そういえば、そういう事を考えていたんだと気付かされた」とも言っていました。
その様な特徴から、この3Dを活用するワークをうまく活用出来れば、社員研修も高い効果のあるものになるのではと、レゴ®︎を進めています。